竜とそばかすの姫 感想

ややネタバレです。










音楽が素晴らしかったというのは前提として、作品としては微妙やったなぁ〜。つい設定上サマーウォーズと比較してしまうけど、色々なことが本作の方がぎくしゃくしていて、浅薄に感じられるところが多かった。キャラクターのディテールが雑というか…「人気者」「冴えない子」みたいなラベリングが露骨すぎて、こういう同調圧力って気持ち悪いでしょ〜?みたいな、なんか、全体的に問題提起が説教臭い感じやった。Uという仮想空間も、Belleと竜を際立たせるための装置としてしか機能してないような気がして、Belleと竜と、ジャスティン等を含む大衆、という三者の隔たりが大きすぎて、なぁんだかなぁ。歌はその愚かな大衆を動かす力、みたいな扱いが多くて、全体的に発想の構造が単純で、なんかもやっとした。
 美女と野獣オマージュも、よくわからんかった。蔑まれることによって傷つき、周りを攻撃してしまう野獣と竜を重ね合わせて、それを救うベル(Belle)ということ?…その演出、いる、か?サマーウォーズの時は現実世界と仮想空間にある程度の一貫性が感じられて入り込みやすかってんけど、本作では現実世界と仮想空間の乖離が大きかった。現実世界の意識とリンクしているはずやのに、竜の城の場面は、えらく本来のすずと行動が乖離していて、なんか、とにかくこのシーン描きたかったんかなぁ…というような感じがした。
 作品全体としても素晴らしかったー!と言いたかってんけど、ちょっとなぁ…
50億人の中から一人を探して、たまたま高知と東京ってのは、ラッキーやなぁ…とか、思ってまうねんなぁー私はなぁー。
 本作の良さは、声優陣が役にはまっていてよかった、ということと、歌が、よかった!という二点に留まってるかなぁ〜私の中では。
大きなスクリーンで観られて、よかったです!
以ーーーーー上!!!
 

0コメント

  • 1000 / 1000

かほ

書きたいこと書いていく場所